縄文文化とアジア 関係は?/「縄文遺跡群」世界遺産5周年記念展

内覧会で特別展の展示物を見る関係者=16日、青森市の三内丸山遺跡センター

 7月27日に「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産登録5周年を迎えるのを前に、青森市の三内丸山遺跡センターは17日から、同センターで記念特別展「北の縄文とアジア-海をこえたつながり-」を開く。土器や石斧(せきふ)、土製品など約390点を展示し、北海道・北東北の縄文文化とアジアの文化のつながりを伝える。

 展示の目玉は重要文化財「人形装飾付壺形土器(ひとがたそうしょくつきつぼがたどき)」。弘前市十腰内で出土した縄文時代後期の土器で、縄文時代の精神文化を伝える貴重な資料だという。現在は東京国立博物館に所蔵されており、同博物館の協力により38年ぶりに青森県に里帰りした。

 また、県内初公開となる重要文化財「彩漆(さいしつ)土器」は赤色と黒色の漆が使われていることが特徴で、縄文時代の人々が高い漆工芸の技術を持っていたことが分かるという。このほか、紀元前11世紀ごろの中国殷(いん)時代の「青銅製刀子(とうす)」もある。

 16日には同センターで開幕式が開かれ、同センターの坂本雄大所長は「特別展が縄文遺跡群の保存と継承の契機となるように願っている」とあいさつ。その後、内覧会が行われ、同センターや自治体の関係者ら約30人が展示物を興味深そうに眺めていた。

 同センター顧問の岡田康博さんは取材に「普段は見ることができない貴重な史料が多くある。じっくりと見て縄文遺跡の素晴らしさや縄文文化の広がりなどを実感してほしい」と話した。

 特別展は10月12日まで。

特別展で展示されている重要文化財「人形装飾付壺形土器」

青森市

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