一筆入魂 命宿す/青森ねぶた「目入れ」

大型ねぶたの目に墨を入れる、ねぶた師の立田さん=6日午前、青森市のラッセランド

 青森ねぶた祭(8月2~7日)が迫る中、青森市安方のねぶた団地・ラッセランドで大型ねぶたの制作が追い込みに入っている。関係者は完成したねぶたが出陣する様子を思い浮かべ、忙しく手を動かしている。

 6日、武者人形に命を吹き込む「目入れ」が行われたのは、公益社団法人青森青年会議所。ねぶた師・立田龍宝さん(41)が江戸歌舞伎を表現した「歌舞伎十八番之内(かぶきじゅうはちばんのうち) 暫(しばらく)」の面の目に墨を入れた。

 直前まで目の位置に悩みながら、静寂に包まれる中、魂を込めてゆっくりと筆を運んだ立田さん。作業を終えると、ほっと息をつき安堵(あんど)の表情を見せた。

 立田さんは江戸歌舞伎を題材に選んだ理由について「古くから作り継がれてきた、王道のねぶたを作りたいという気持ちがずっとあった」と説明。「人形1体でみせるねぶたなので、力強さの表現にこだわった。迫力があり、品格も漂う面に仕上げたい」などと言い、本番に向け胸を高ぶらせた。

 一部団体は既に制作を終了。多くが色づけの終盤に差しかかっている。大型ねぶたを台に載せ、お披露目する「台上げ」は9日から始まり、下旬にピークを迎える。

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