黒石津軽家のお宝一堂に 分知370年記念展/25日まで

黒石藩分知370年を記念して開かれている黒石津軽家ゆかりの宝物展

 青森県黒石市の礎となった黒石藩が1656(明暦2)年に弘前藩から分知、誕生して今年で370年の節目を迎えたことを記念した、黒石津軽家ゆかりの宝物展が23日、25日までの日程で黒石市みんなのホール(旧黒石公民館多目的ホール)で始まり、大勢の市民らでにぎわっている。

 黒石藩は、弘前藩4代藩主津軽信政のおじに当たる津軽信英(のぶふさ)が、信政の後見役となったことで5千石の所領を与えられ誕生した。

 展示されているのは、信英公をまつっている黒石神社が所蔵するものなど105点。

 県重宝に指定されている刀の外装「金梨子地牡丹紋散蒔絵衛府太刀拵(きんなしじぼたんもんちらしまきええふたちこしらえ)」をはじめとした刀剣類や、狩野派の絵師による弘前藩の初代~3代藩主為信、信枚(のぶひら)、信義の肖像画(信政添状付き)、津軽の国絵図、盛岡藩の浪人下斗米秀之進が9代弘前藩主津軽寧親(やすちか)襲撃を企てた1821(文政4)年の「相馬大作事件」の経緯を書いた文書など、貴重な史料が並ぶ。

 観覧に訪れていた弘前大学教育推進機構キャリアセンターの瀧本壽史特任教授は「このように一覧できるのは初めてのこと。弘前藩を支えた黒石藩の存在意義がよく分かる」と、一点一点を確認していた。

 黒石津軽家第15代当主で黒石神社の津軽承公(つぐひろ)宮司は「一人でも多くの方にとって、歴史に根差す今を生きるご自身を高め、未来につなげる意義を感じ取る機会になれば」と話している。

 入場無料。御幸公園の無料駐車場を利用できる。

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