
世界文化遺産の縄文遺跡・三内丸山遺跡(青森市)で、ボランティアガイドなどを行う一般社団法人「三内丸山応援隊」は8日、1995年に活動を始めてから30年を迎えた。現在は20~80代の男女計88人がガイドや体験学習のサポート役として活動している。メンバーは「三内丸山遺跡は青森の宝。これからも全国や世界に魅力を伝え続けたい」と気持ちを新たにしている。
遺跡の一般公開は94年に始まった。当初、発掘調査に携わる県職員がガイドをしていたが、調査に専念してもらうため95年からボランティアの募集を始めた。
応援隊は同年5月、青森商工会議所青年部の有志による任意団体として発足。研修を受けた55人が7月8日に活動をスタートさせた。発足20年になったのを受け2016年に法人化、今年2月末までに累計278万3028人をガイドした。
記念日の8日。ガイド希望者18人が午前9時半に集合場所へ集まった。ガイドを務めたのは、応援隊1期生の田中茂子さん(71)。参加者の質問に答えながら、復元された大型掘立柱(ほったてばしら)建物、土坑墓、魚や動物の骨が出土した「北の谷」などを回った。参加した同市の工藤昌子さん(72)は「どんなふうに使われた建物なのか、当時を想像して楽しかった」と満足げだった。
田中さんは「子どもにも分かりやすいガイドを意識している。自分がガイドした子どもが、大人になって再び来てくれるとうれしい」とやりがいを語る。
現在、最年少のガイドとして活動する弘前大学人文社会科学部2年の山中美月さん(20)は、幼稚園の頃に家族と同遺跡を訪れ、ガイドに参加したことをきっかけに「縄文ファン」になり、大学1年の時に応援隊へ入った。「歴史の事実だけでなく、自由に当時の暮らしぶりを想像する『ロマン』を伝えることを大切にしている。先輩方のように、縄文の美しさや面白さを伝えていきたい」と意気込む。
応援隊の佐藤宰(つかさ)代表理事は「地域を元気にしたいというボランティアの思いがあって30年続けてこられた。これからも三内丸山遺跡の素晴らしさを広めていきたい」と力を込めた。事務局はこの日、30周年を記念し一部のガイド参加者にポストカードを贈った。
遺跡の一般公開は94年に始まった。当初、発掘調査に携わる県職員がガイドをしていたが、調査に専念してもらうため95年からボランティアの募集を始めた。
応援隊は同年5月、青森商工会議所青年部の有志による任意団体として発足。研修を受けた55人が7月8日に活動をスタートさせた。発足20年になったのを受け2016年に法人化、今年2月末までに累計278万3028人をガイドした。
記念日の8日。ガイド希望者18人が午前9時半に集合場所へ集まった。ガイドを務めたのは、応援隊1期生の田中茂子さん(71)。参加者の質問に答えながら、復元された大型掘立柱(ほったてばしら)建物、土坑墓、魚や動物の骨が出土した「北の谷」などを回った。参加した同市の工藤昌子さん(72)は「どんなふうに使われた建物なのか、当時を想像して楽しかった」と満足げだった。
田中さんは「子どもにも分かりやすいガイドを意識している。自分がガイドした子どもが、大人になって再び来てくれるとうれしい」とやりがいを語る。
現在、最年少のガイドとして活動する弘前大学人文社会科学部2年の山中美月さん(20)は、幼稚園の頃に家族と同遺跡を訪れ、ガイドに参加したことをきっかけに「縄文ファン」になり、大学1年の時に応援隊へ入った。「歴史の事実だけでなく、自由に当時の暮らしぶりを想像する『ロマン』を伝えることを大切にしている。先輩方のように、縄文の美しさや面白さを伝えていきたい」と意気込む。
応援隊の佐藤宰(つかさ)代表理事は「地域を元気にしたいというボランティアの思いがあって30年続けてこられた。これからも三内丸山遺跡の素晴らしさを広めていきたい」と力を込めた。事務局はこの日、30周年を記念し一部のガイド参加者にポストカードを贈った。

