黒石の手しごとアート展、15回の節目で終了へ

最後の「こでんてん」に向けて準備に熱が入る玉置さん

 手芸、陶芸、木工、ガラス細工などを手がける作家や職人が全国から集まる黒石市の大規模イベント「こでんてんin黒石こみせ 手しごとアート展」が14、15日に開催される15回目の節目で幕を閉じる。運営スタッフの高齢化が主な理由。実行委員長の玉置英子さん(66)=手仕事工芸品・お食事「李紗羅(いさら)」店主=は「今までのご愛顧に感謝して皆さんをお迎えしたい」と意気込む。

 2010年にこでんてんの前身となる「手しごとアート展in天空村」を初開催。共に運営を担う津軽烏城焼の今井理桂さん(77)の工房や彫刻家竹村松博さん(74)のアトリエなどがある同市豊岡地区の小高い山間部を「天空村」と名付け、山一帯で作品の展示販売を行った。

 翌11年は当時の会場だったこみせ通り、津軽伝承工芸館、天空村の頭文字から「こでんてん」と名付けて実施。その後は天空村での開催が続いたが、人気の高まりに伴い駐車場確保の観点から17年にこみせ通り周辺へ移転した。コロナ禍による中止や規模縮小を挟んだものの、毎年全国から約50の有力作家や飲食店がずらりと並び、来場者や地元商店に活気をもたらしてきた。

 本当は10回目で終える話もあったが、中心街に移って間もなくもう少しでも活性化につながれば-と続けてきた。玉置さんは「もともとは(豊岡地区の)この山を知ってほしくて始まったイベント。場所が変わっても、黒石が盛り上がってほしいという思いは一緒だった」と振り返り、「終了は寂しいけど、いつか必ずリタイアしなければいけない。活性化に一生懸命な若い人たちにバトンタッチしたい」と話した。

 こでんてんは▽松の湯交流館▽かぐじ広場▽じょんから広場-を会場に、午前10時~午後5時(15日は午後4時)。駐車場は御幸公園。

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