内陸線展望車「縄文号」5カ月ぶり登場 毎月第3土、日曜運行

約5カ月ぶりに運行を再開した「秋田縄文号」=20日、内陸線縄文小ケ田駅
 昨年11月から車両の全般的な検査に入っていた秋田内陸線の展望車両「秋田縄文号」が20日、約5カ月ぶりに運行を再開した。世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する伊勢堂岱遺跡(秋田県北秋田市脇神)の公開が今月から始まっており、縄文文化を通じた誘客に期待がかかる。

 秋田縄文号は、伊勢堂岱遺跡が世界遺産登録を果たす直前の2021年2月にデビュー。外観に縄文土器の模様をあしらい、内装には伊勢堂岱遺跡の「板状土偶」、白坂遺跡(同市)の「笑う岩偶」など、沿線の遺跡の出土品がイラストで描かれている。

 20日は「急行もりよし号」として、鷹巣―角館(仙北市)間を普通車両との2両編成で運行。今後も毎月第3土、日曜日に運行予定で、伊勢堂岱遺跡最寄りの縄文小ケ田駅にも停車する。

 駅から遺跡までは、専用歩道を通って徒歩約10分。運行する秋田内陸縦貫鉄道(北秋田市)は「復帰した秋田縄文号に乗って遺跡を訪れ、縄文を感じてほしい」と話している。

 内陸線が運行する観光・展望車両は秋田縄文号のほか、第3以外の土曜日にマタギの古民家をテーマにした「秋田マタギ号」、同じく日曜日に印象的な秋田の里山体験をコンセプトとする「笑EMI」がある。いずれも急行もりよし号として運行される。

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