鮮やかな色、赤水渓谷埋め尽くす 北秋田市森吉

見頃を迎えた赤水渓谷の紅葉(ドローンで撮影)
 秋田県北秋田市森吉のノロ川源流部に広がる赤水渓谷で、紅葉が見頃を迎えている。20日は県内外からトレッキングを楽しむ人たちが訪れ、森と水の回廊を満喫していた。



 森吉山麓高原の森吉山野生鳥獣センターをスタートし、ブナなどの原生林を抜けると約1時間で桃洞・赤水渓谷分岐に到着。分岐からさらに東に向かい、沢沿いの林道や水深が足首ほどの沢の中を進むと、高さ約50メートルのU字型の赤水渓谷が目の前に現れた。ハウチワカエデやヤマモミジの赤、ブナやマルバマンサクの黄が、渓谷を埋め尽くしていた。

 スパイク靴や長靴姿のトレッキング客は、ストックを突いて足元に注意しながら慎重に歩みを進めていた。時折立ち止まり、鮮やかな色彩の競演をカメラや携帯電話で撮影していた。

 岩手県花巻市から登山仲間5人で訪れた菅原久男さん(71)は「4年ぶりに来たが、沢歩きをしながら紅葉を楽しめるのがこの渓谷のいいところ。青空も広がって気持ちいい」と笑顔で話した。

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