内陸線田んぼアート、デザイン4点決まる 清鷹小児童らデザイン

 秋田内陸線沿線で行われる田んぼアートのデザインが、秋田県北秋田市の清鷹小学校の児童が描いた作品など4点に決まった。5月以降に田植えを行い、7月以降に見頃となる見込み。

 デザイン案の公募は、秋田内陸地域公共交通連携協議会が企画。県内外から89点の応募があり、運行会社の秋田内陸縦貫鉄道や地域住民らによる選考で3カ所のデザインを決めた。1カ所は人気アニメ「クレヨンしんちゃん」が採用された。

 清鷹小では、授業の一環で田んぼアートの田植えと稲刈りに毎年取り組んでいる。デザイン案の公募には5年生19人が参加。縄文小ケ田駅前と阿仁前田温泉―前田南のデザインに、中嶋真悠さんと布田智樹さんの案がそれぞれ選ばれた。

 中嶋さんは、伊勢堂岱遺跡のマスコットキャラクター「いせどうくん」と内陸線応援キャラクター「ないりっくん」、バター餅のイメージキャラクター「バタもっち」を描いた。布田さんは、いせどうくんとないりっくん、バタもっちのほか、秋田犬とクマも盛り込んだ。

 中嶋さんは「田んぼアートは内陸線沿線の楽しみの一つ。車窓からの眺めを乗客に楽しんでもらえるようなアートを考えた」と話した。布田さんは「北秋田市の魅力をたくさん詰め込んだ。観光客が興味を持ってくれたらうれしい」と笑顔を見せた。

 指導に当たった担任の鎌田偉大教諭は「児童が地元にどうやって貢献できるかを考えるいいきっかけとなった。自分自身も指導を通して、児童とともに地元の魅力を再発見できた」と話した。

 このほか、上桧木内駅前は秋田公立美術大1年の近藤晴香さんによる秋田犬と花火、紙風船上げを描いたデザインに決まった。

 小渕―阿仁合間は、秋田、熊本、埼玉3県と双葉社(東京)による「家族都市プロジェクト」の一環で、昨年仙北市側で好評だったクレヨンしんちゃんのアートに決定。秋田犬のコスチュームを着たしんちゃんが描かれる。

 採用作品は田んぼアートに適したデザインとなるよう、協議会が編集や加工を行う。

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