「冬の朝市」会場で寄付を呼びかけるpacchiのメンバー

 「輪島朝市の復興に少しでも手助けできれば」-。青森県八戸市の館鼻岸壁朝市の一部出店者による「冬の朝市」が14日、同市の八戸総合卸センター「コネクトベース」で始まった。運営する湊日曜朝市会(慶長春樹理事長)は、能登半島地震で約200棟が焼失した輪島朝市(石川県輪島市)を支援しようと、会場で募金活動を始めた。館鼻岸壁は2011年の東日本大震災の際、津波で漁船が打ち上げられ、朝市の開幕が約4カ月遅れた。同会の関係者たちは、輪島朝市の早期の再開を願っている。

 「日本三大朝市」の一つとされる輪島朝市は、千年以上の歴史があるといわれる。海産物や民芸品を取り扱う200店以上の露店が毎日軒を連ね、観光地としても有名。館鼻岸壁朝市や函館朝市(北海道)などとともに「全国朝市サミット協議会」をつくり、朝市間の交流を続けている。

 湊日曜朝市会相談役の上村隆雄さん(70)=八戸市=は約50年前、バイク旅行の途中に輪島朝市を訪問。「当時は全然観光地化されていなかった」。輪島市で全国朝市サミットが開かれた16年、同会理事長として再訪を果たし「街路がきれいに整備されていた」と違いに驚いたという。

 ところが、今回の火災で街の大半が焼き尽くされた。上村さんは「映像を見てびっくりした。現地と連絡が取れる状況にない」と途方に暮れながら「延々と続いてきた朝市。何とか元気になってほしい」と祈るように話した。

 館鼻岸壁朝市が休止する1~2月に開かれる「冬の朝市」は今年4年目で、32店が毎週日曜朝に出店する。14日は館鼻岸壁朝市公認アイドル・PR大使の「pacchi(ぱっち)」のメンバーが募金に協力を呼びかけた。募金した八戸市の女性(70)は「テレビの報道を見て心を痛めていた。少しでも力になれば」と語った。

 慶長理事長は「東日本大震災で朝市が休みを余儀なくされた時、出店者は商売ができず痛手となった」と振り返り「輪島朝市の再開には時間がかかると思うが、いくらかでも応援できれば」と趣旨を述べた。

 今年の全国朝市サミットは10月に八戸市で開かれる。慶長理事長によると、東日本大震災で壊滅的被害を受けながらも復活したゆりあげ港朝市(宮城県名取市)も新たに参加する予定。上村さんは「元気を与えられるようなサミットになれば」と話した。

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