今季の酒造り本格化/八戸酒造

「櫂入れ」の作業に精を出す八戸酒造の蔵人

 青森県八戸市の八戸酒造で今季の酒造りが本格化している。芳醇(ほうじゅん)なもろみの香りが立ちこめる酒蔵では、杜氏(とうじ)や蔵人が作業に励んでいる。酒造りは9月8日にスタートし、来年6月まで一升(1.8リットル)瓶換算で約30万本の原酒を仕込む予定という。

 11日は、作業の一部が報道陣に公開された。県産酒米「華吹雪」を大きな甑(こしき)で蒸し上げた後、機械を使って酒米と水をホースで一緒にタンクへ送り込んだ。長い棒でもろみをかき混ぜる「櫂(かい)入れ」も行った。

 同社によると、コメ不足や米価高騰の影響で酒米から主食用米への転作などが進んだため、酒米の仕入れ価格が上がった。11月分から出荷価格を約1割値上げしているという。

 杜氏の駒井伸介(のぶゆき)常務取締役は「さまざまな企業努力をしてなるべくコストを抑え、手軽に手に取っていただけるよう努めていく」と述べた。今年の酒造りについては「良質な酒米を仕入れることができたので、より良い酒を造っていきたい」と意気込んだ。

 「陸奥男山」銘柄の新酒は販売中で、「陸奥八仙」銘柄の新酒は10日から順次出荷している。

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