飲めるアップルパイ?ご賞味あれ/五所川原

アップルパイの風味をイメージしたそれぞれのドリンクをPRする左から岡さん、土岐さん、佐藤文俊さん

 青森県五所川原市内の企業や農園、バーが、「アップルパイのようなドリンク」をテーマとしたジュースやカクテルの提供に取り組んでいる。口に含むとリンゴやシナモンの香りが広がり、アップルパイの味をイメージさせるのがポイントで、関係者は「五所川原の観光資源の一つに」と夢を描く。

 同市の企業「トキあっぷる社」は、昨年11月から「飲むアップルパイりんごジュース」を販売している。早生(わせ)ふじと紅玉の果汁にシナモン液を混ぜて調整したジュースで、飲むとアップルパイの雰囲気がほのかに感じられる。

 開発したのは代表社員の土岐彰寿さん(45)。太宰治の小説「津軽」に登場する「リンゴ酒」を再現するプロジェクトに取り組んだ経験を持つ土岐さんは、「リンゴ酒を手がけた時に『ノンアルコールでスパイシーな飲み物を』という要望があり、アップルパイが浮かんだ」と振り返り、「3年ほど前から試作してきたが、製造してくれる加工所がようやく見つかり、商品化することができた」と笑顔を見せる。

 同じく市内にある「さとうりんご園」は、アップルパイの風味をイメージしたホットアップルジュースを提供する。温めたふじと紅玉のブレンド果汁と、シナモンとクローブが入ったリンゴジャムを使用。さらにシナモンパウダーを加えたドリンクで、市内外のイベントなどで販売している。

 園主の佐藤文俊さん(42)と妻の明子さん(44)は「ホットにすると酸味と甘みのバランスが難しかったが、イベントなどで購入した人が『おいしかった』と言ってくれる。引き続き秋、冬のイベントで提供していきたい」と手応えを語る。

 一方、アップルパイの味を思わせるカクテルを出しているのは同市川端町の「バー シュガーツリー」。果汁100%のリンゴジュースとラム酒、レモン果汁、シナモンパウダーを組み合わせて作っている。

 同店代表の岡駿岳(しゅんがく)さん(27)は「以前からリンゴのカクテルを作りたくて、2、3年前からたまに店で出していた。土岐さんから(メニュー化を)提案され、少しでも力になれればと思った」と話す。2月から季節限定のメニューとして本格的に提供しており、1杯700円。岡さんは「レシピは簡単で家でもできるので、ぜひ作ってみてほしい」と話す。

 土岐さんは、佐藤さん夫婦や岡さんと連携し、それぞれの商品のPRに力を入れていく予定。「(アップルパイ風のドリンクという)変わり種で攻めて、地域の観光の一端を担えるようになりたい。できれば地域の他の事業者にも横展開したい」と意気込む。

 トキあっぷる社の「飲むアップルパイりんごジュース」は1本(720ミリリットル)1730円。販売場所など問い合わせは同社(電話0173-29-3016)へ。



ホットアップルジュースを作る「さとうりんご園」の佐藤明子さん

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