冬至 ゆず湯でぽっかぽか/八戸の温泉

ユズの実を浮かべた「ゆず湯」で温まる親子=21日、八戸市下長の長寿温泉

 22日は冬至。前日の21日、青森県内の入浴施設では風物詩の「ゆず湯」のサービスが行われ、利用客は湯船に浮かぶユズの実に包まれながら体を温めた。

 ゆず湯は江戸時代ごろの銭湯で始まり、「冬至」と「湯治」、「ゆず」と「融通(が利く)」をかけた縁起担ぎ。八戸市下長の長寿温泉では同日、約千個のユズが用意され、常連客や親子連れらがかんきつ系の香りを楽しみながら、のんびりと体の疲れを癒やした。

 家族で来ていた市内の織笠心肇(みこと)さん(9)は弟らとユズの実の感触を楽しみながら「温泉のゆず湯は初めて。いい匂いで体がさっぱりした」とにっこり。同温泉の山本寿子社長は「(午前中も地震があり)まだ落ち着かない日々だが、ゆず湯で少しでもリラックスしてほしい」と話した。22日まで。

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