大人顔負けのかけ声で沿道を沸かせた市P連のハネトたち=3日午後7時半、青森市役所前

 青森ねぶた祭の今会期中に参加児童生徒数が延べ500人に満たなかった場合、大型ねぶたの運行から撤退する方針を掲げていた「青森市PTA連合会」(市P連)が今年の初陣となった3日、早くも目標を達成した。伝統を絶やしたくない-と市内外から親子連れらが参加。関係者は周囲の協力に感謝し、胸をなで下ろした。

 市P連は1991年から大型ねぶたを運行してきたが、少子化に伴い、児童生徒はもちろん、保護者の数も減少。コロナ禍による祭り中止も追い打ちをかけ、昨年は出陣を断念。OB・OGの協力がなければ運行が厳しい状況となり、3月の理事会で撤退の方針を固めた。

 「背水の陣」を敷いた一方、市P連は市内の各小中学校に参加を呼びかけた。さらに保護者の負担を減らすため、学校着での参加を認めるよう、祭りの主催者に働きかけた。

 4年ぶりの運行となった3日。会場には大勢の児童生徒の姿があった。報道などで事情を知った沿道の市民からは「頑張れ」の激励の声。ハネトとして子どもらと参加した青森市の会社員・奈良奈美子さん(39)は「ポスターを見て市P連の現状を知った。ねぶたを残したいと思った」と語った。

 大型ねぶたを従え、沿道を沸かせたハネトの長い列。はやし方のはんてんには「佃」「篠田」など多くの地域名が躍り、団結の強さをうかがわせた。

 隊列が市役所本庁舎前に差しかかると、市P連の棟方丈博会長が「500人達成しました」とアナウンス。大きな歓声が上がった。一緒に参加した弘前市生まれのヒップホップアーティスト・KREVA(クレバ)さんが「ラッセラー」とコールし、目標達成に花を添えた。この日の児童生徒の参加者は505人、団体全体では1515人だった。

 はやし方として母と参加した沖館中1年の大崎楓友(ふゆ)さんは「楽しかったので来年も参加したい」と満足そうだった。棟方会長は「初日での達成に驚いている。10年以上運行を続けられる体制を構築していきたい」と誓った。

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