冬の田んぼアート幻想的に/12日まで田舎館

ライトアップされ浮かび上がった「和」がテーマのスノーアート=10日午後6時ごろ、田舎館村高樋

 青森県田舎館村の「冬の田んぼアート」が10日、同村の「道の駅いなかだて」で開幕した。村内外有志によるスノーアーティスト集団「It’s OK.」(田澤謙吾代表)の会員11人が、雪原に市松模様や枯れ山水の石庭などをイメージした作品を制作。日が暮れると光と影の芸術が闇夜に浮かび上がり、辺りは幻想的な雰囲気に包まれた。12日まで。

 冬の田んぼアートは、新型コロナウイルス禍の影響で過去2年は中止となっており、3年ぶりの開催。10日は午前10時に制作を始め、会員は設計図を頼りにスノーシューで雪を踏み固め、約6時間かけて奥行き72メートル、幅144メートルの作品「和(WABI-SABI)」を完成させた。

 展望所を訪れた来場者はライトアップされたアートを見るなり「おー」「すごい」と歓声を上げ、スマートフォンやカメラを向けていた。東京都の女性は「ここまでやるのは相当大変だと思う。見に来て良かった」と話した。田澤代表は「毎年、少しずつ技術もデザインもレベルが上がっている。100点とはいかないが合格点。皆さんに満足いただける出来栄え」と語った。

 展望所からの観覧は午前10時~午後8時(ライトアップは午後5時から)。日中はメンテナンスの様子を見ることができる。会場内には飲食などのブースが並ぶほか、キャンドルナイトや田んぼアート米無料配布、雪上マッコ探しなどが行われる。

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