見ごろを迎えた第1会場の「門世の柵」と「真珠の耳飾りの少女」=14日午前

 青森県田舎館村名物の「田んぼアート」が第1会場、第2会場ともに見ごろを迎えた。晴れ間が広がった14日、多くの観光客らが見物に訪れ、見事な再現ぶりに歓声を上げた。

 田んぼアートは、1993年に始まり30回目。今年は両会場とも7色10種の苗を使用した。題材は、村役場東側の第1会場(約1.5ヘクタール)が、生誕120年を迎えた青森市出身の世界的板画家・棟方志功の「門世の柵」と、オランダの画家フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。稲の成長とともに、顔の白さや表情などがはっきりと浮かび上がっている。

 また、道の駅いなかだての第2会場(約1ヘクタール)は、人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」。左側には主人公の「ルフィ」、右側にはルフィが覚醒した状態を描き、「ドォン!!!」の文字とともに、キャラクターが迫力ある姿を見せている。

 村は同日、両会場が見ごろを迎えた-とホームページなどで発表。見物客は、目の前に広がる光景に「すごい」「本物そっくり」と出来栄えに圧倒された様子でカメラで撮影するなどしていた。神奈川県の本山芳昭さん(72)は「ほかの所のアートも見たが、元祖(田舎館村)は別格。表情が素晴らしい。来たかいがあった」と話した。

 田んぼアートの見ごろは、8月中旬ごろまでの見通し。

漫画「ONE PIECE」がテーマの田んぼアート第2会場=14日午前


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