「そばかっけ」「大根の塩漬け」など庶民の食事の模型や、こぎん刺しの着物などが展示されている巡回展

 休館中の青森県立郷土館の初の巡回展「ふるさとの宝物」が、三沢市の先人記念館で開かれている。小川原湖東岸の同市三沢早稲田にある縄文時代早期の遺跡「山中(2)貝塚」の出土品や、旧小川原湖民俗博物館が所蔵していた庶民の食事の模型など、上十三地域ゆかりの展示品が並んでいる。29日まで。

 巡回展は6月下旬に五戸町を皮切りに始まり、三沢市は2番目。展示品約150点の半分が、三沢市を中心とした上十三地域の考古、民俗、歴史などに関する資料となっている。

 吉田初三郎と、初三郎の弟子・金子常光が描いた、十和田湖の鳥瞰図(ちょうかんず)を並べて展示。弘前市出身の版画家・今純三の「青森県画譜」から「淋代飛行場」や、青森市出身の版画家・加藤武夫の「官庁街通り爛漫(らんまん)(十和田市)」「黄金化粧の大いちょう(おいらせ町)」などが目を引く。

 入場には先人記念館の入館料(高校生以上110円、小中学生60円)が必要。

 21日午後1時半からは同記念館セミナールームで、化石レプリカ作りのワークショップも行われる。定員20人(先着順)。20日午後5時までに県立郷土館(電話017-777-1585)に申し込む。

「山中(2)貝塚」から出土した赤御堂式土器や石器、骨角器

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