プロペラ動いた!「航研機」遺産認定記念の実演


 青森県人3人が関わった「航空研究所試作長距離機(航研機)」が日本航空宇宙学会の航空宇宙技術遺産に認定されたことを記念し、三沢市の県立三沢航空科学館は22日、同館で展示する実物大復元機のプロペラや脚を動かす実演をした。来館者80人余りが見守り、先人の挑戦に思いをはせた。

 会場では、設計に参画した故木村秀政(五戸町出身)、製作に携わった故工藤富治(むつ市大湊出身)、パイロットの故藤田雄蔵(弘前市出身)を紹介。大柳繁造館長は「青森にこういう方々がいたと知って、若い方に奮起してほしい」と語りかけた。

 作動実演で復元機のプロペラが回り、脚とタイヤが機体に収納される様子を来館者は熱心に見つめ、カメラに収めた。八戸市三条小4年の戸田翔也さんは機体をつぶさに観察し、「タイヤをしまうところがすごく迫力があった」と話した。

 工藤氏の親族で八戸市在住の武田伊都子さん(89)は「よくあれだけのことができた」と、その貢献をたたえた。

 航研機は1938年に周回航続距離約1万1651キロの世界記録を樹立し、培われた経験や知見が日本の航空機産業の礎になっているなどとして、4月に航空宇宙技術遺産の認定を受けた。

プロペラが回転する航研機復元機を前に、解説する大柳館長(右端)

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