青森県三沢市谷地頭の先人記念館で企画展「時代をみる ポスター・ポストカード展」が行われている。明治以降の戦争や皇室画など、時代の変遷を映し出す約70点が並んでいる。7月7日まで。
谷地頭に民間洋式牧場を開設した旧斗南藩士・廣澤安任(やすとう)のおいで、牧場経営を引き継いだ弁二(1862~1928年)が遺したものや、同記念館に収蔵されている資料から、分かりやすくインパクトが強いものを抜粋した。
展示の割合が多いのは、時代の空気を左右する重要な媒体でもあったポスター。戦時中は愛国心の醸成を目的とし、戦争の宣伝のために使われた風潮がうかがえる。足を止めて見入る人が多いのが、日露戦争で日本の連合艦隊が対馬海峡で帝政ロシアのバルチック艦隊を迎え撃ち、圧勝を収めた日本海海戦(1905年)のイラスト一枚。激しい砲撃により沈んでいく敵艦の様子が縦50センチ、横60センチの紙に描かれている。
新聞の付録だった天皇や皇太子の肖像画、国内外の観光地が描かれたモノクロの絵はがきも展示。札幌冬季五輪(72年)など大きな催しを祝う記念の切手シートもある。「教科書で見た」などと声を上げる子どもも多いという。
企画した学芸員の梅津彩希(さき)さん(28)は「間近で資料を見ると、伝わってくる印象も違う。ぜひ足を運んでほしい」と話した。問い合わせは同記念館(電話0176-59-3009)へ。
谷地頭に民間洋式牧場を開設した旧斗南藩士・廣澤安任(やすとう)のおいで、牧場経営を引き継いだ弁二(1862~1928年)が遺したものや、同記念館に収蔵されている資料から、分かりやすくインパクトが強いものを抜粋した。
展示の割合が多いのは、時代の空気を左右する重要な媒体でもあったポスター。戦時中は愛国心の醸成を目的とし、戦争の宣伝のために使われた風潮がうかがえる。足を止めて見入る人が多いのが、日露戦争で日本の連合艦隊が対馬海峡で帝政ロシアのバルチック艦隊を迎え撃ち、圧勝を収めた日本海海戦(1905年)のイラスト一枚。激しい砲撃により沈んでいく敵艦の様子が縦50センチ、横60センチの紙に描かれている。
新聞の付録だった天皇や皇太子の肖像画、国内外の観光地が描かれたモノクロの絵はがきも展示。札幌冬季五輪(72年)など大きな催しを祝う記念の切手シートもある。「教科書で見た」などと声を上げる子どもも多いという。
企画した学芸員の梅津彩希(さき)さん(28)は「間近で資料を見ると、伝わってくる印象も違う。ぜひ足を運んでほしい」と話した。問い合わせは同記念館(電話0176-59-3009)へ。