三沢の地ビール「金星」登場 中居酒店に醸造所、パブ

醸造所内で「いつか日本一の地ビールを造りたい」と夢を語る中居さん

 青森県三沢市中心街の老舗酒店・中居酒店に、クラフトビール(地ビール)の醸造所「金星(きんせい)醸造」が完成した。同市初というビールの製造を取り仕切るのは中居亮(まこと)さん(34)。味と風味豊かな4種類が楽しめるパブも隣に出来上がり、街の盛り上げにも一役買う。「全国のコンテストで、いつか一番に輝くものを造りたい」。醸造所の名の通り「大金星(きんぼし)」を狙っている。

 1949年に創業した酒店の息子として生まれた中居さん。関東の大学を卒業後、バーテンダーなどを経て10年前に帰郷し、父陽一さん(67)の下で仕事を手伝っていた。

 転機は2022年1月。岩手県に出張した際、クラフトビール醸造所の経営者と知り合って意気投合。経営者が管理する花巻市の施設を見せてもらい興味が湧いた。新型コロナウイルスの感染拡大によって宴会は激減し、酒類の販売は低迷。近年、街おこしの起爆剤として注目されている同ビールで活路を見いだすことに決めた。花巻市や東京に通って工程を学び、税務署や補助金関係の書類を半年以上費やして準備し、4月に念願の酒造免許を取得した。

 提供する「輝く自信の逸品」は、柑橘(かんきつ)系の香りが特徴的な「金星ペールエール」など4種類。えりすぐりの海外産ホップを多く使い、独特の香りを利かせている。醸造所には300リットルタンクを4基準備し、年間で最大1万5千リットル近くの製造が可能。醸造所の隣にはパブを設け、グループでおしゃべりしながら味比べも楽しめる。

 中居さんにとって、地元を代表する酒を造るのが夢だった。「十和田市、おいらせ町、八戸市に日本酒の蔵、六ケ所村には有名な焼酎がある。近隣市町村にあって三沢市にないのが歯がゆく、寂しかった」。中居酒店がある中心商店街は近年、後継者不足で店じまいする人が目立つ。「新たな観光資源として、街の盛り上げに貢献できたら」。ゆくゆくはホップを市内で生産することも考えている。

 醸造所の隣のパブは当面、週末を中心に営業する。通常の缶ビール1本分に当たる中サイズは、800円で販売される。問い合わせは同店(電話0176-53-2061)へ。

醸造所の隣のパブで楽しめるクラフトビール4種類

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