田んぼアート、今年のテーマは「いとみち」

今年の田んぼアートのテーマに決まった映画「いとみち」の完成イメージ図(C)2021『いとみち』製作委員会

 青森県田舎館村の名物イベント「田んぼアート」の今年のテーマが、津軽地方を舞台にした映画「いとみち」に決まった。主催する同村むらおこし推進協議会(会長・鈴木孝雄村長)が26日、発表した。今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、例年メイン会場となる村役場隣の第1会場は使用せず、第2会場の「道の駅いなかだて」で制作、公開する。

 田んぼアートは今年で28回目。2020年は新型コロナの影響で中止しており、2年ぶりの開催となる。田植え体験ツアーは実施しない。

 「いとみち」は津軽を舞台に、平川市出身の女優駒井蓮さん演じる津軽三味線が得意な女子高生・相馬いとがメイドカフェのアルバイトをきっかけに成長する姿を描いた物語。青森市出身の横浜聡子さんが監督を務め、6月18日から県内で先行上映される。村が、同映画を手掛ける制作会社「ドラゴンロケット」から田んぼアートの題材としての打診を受け、快諾した。

 制作する図柄は縦約70メートル、横約155メートル。岩木山を背景として配置し、駒井蓮さん、豊川悦司さん、青森市出身の古坂大魔王さんら出演者5人を約10品種、7色の稲を使って描く。

 26日、村役場で会見した鈴木村長は「津軽の風景が入っており、本当にいい題材。きっといいものができると思う。期待してほしい」と語った。同協議会事務局の担当者は「映画は津軽の自然や伝統などの魅力が満載。ロケ地巡りとともにご来場いただきたい」と話した。

 観覧期間は6月12日~10月3日で、見ごろは7月中旬から1カ月程度の見込み。田植えは6月上旬に地元農家や各団体などが行う。

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