野辺地の祇園囃子、行在所で3日夜披露

3日の本番に向け、行在所内で祇園囃子のリハーサルをする新道組祭典部のメンバー

 野辺地町役場隣にある国登録有形文化財「旧野村家住宅離れ」が3日、夜間特別公開される。今年は「のへじ祇園まつり」で奏でられる祇園囃子(ばやし)と神楽が、初めて会場で披露される予定。10月31日は建物内でリハーサルが行われ、児童・生徒ら出演者が太鼓の響きなどを確認した。

 祇園囃子と神楽の実演は、新型コロナウイルスの影響で今年のまつりが中止となったことから、「子どもたちに発表の機会を提供したい」と企画された。このうち祇園囃子は山車運行団体の一つである「新道組祭典部」が担当。リハーサルでは、出演メンバーが太鼓と三味線、笛による優雅な調べを本番同様に奏でた。

 太鼓を担当する若葉小学校6年の秋田万日琉さん(12)は「久しぶりに演奏するので間違えないようにしたい。6年生で最後の機会なので頑張りたい」と意気込みを語った。

 旧野村家住宅離れは、明治天皇が巡幸の際に宿泊した建物を1890(明治23)年に再建したもので、「行在所(あんざいしょ)」の名前でも知られる。夜間公開は4年目。3日は午後5時から庭園をライトアップし、同7時半までの間に祇園囃子、神楽、雅楽の順番で演奏が披露される。

 入場は無料。問い合わせは町歴史民俗資料館(電話0175-64-9494)へ。

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