黒石よされの代わり「廻り踊り」にぎわう

ミニやぐらの周りで思い思いに踊りを楽しむ市民ら

 新型コロナウイルスの影響で中止となった「黒石よされ」の雰囲気を感じてもらおうと、青森県黒石市中町の観光交流施設「松の湯交流館」駐車場で13日、ミニやぐらを囲んで踊る「廻(まわ)り踊り」が始まった。同日は市民らが「エッチャホー」などのにぎやかな掛け声とともに、思い思いに踊りを楽しんだ。催しは20日まで。

 同市のNPO法人横町十文字まちそだて会(村上陽心(あききよ)理事長)が企画した。会場では20日までの午前9時半~午後9時の間、「黒石よされ」「黒石甚句」「黒石じょんから」などの音楽が流れ続けており、高さ3.5メートルほどのやぐらの周りで自由に踊ることができる。

 13日は夕暮れ時から市民らが徐々に集まり、輪になったり、やぐらに上がったりして伝統の踊りを心ゆくまで楽しんだ。会場を訪れた黒石市の会社員小山悠(はるか)さんは「今年はよされがなくて残念に思っていたけど、こういう機会があってとても楽しく踊れた」と笑顔。村上理事長は「ぜひ好きなときに、好きな人とよされを踊ってほしい」と話した。

 今回の催しに合わせ、中町から前町までの通り約400メートルの区間には、「黒石よされ」と書かれたちょうちん数百個を設置。中町こみせ通りには扇ねぷた1台と、ねぷた絵30枚が展示され、一帯では黒石の夏祭りの雰囲気を味わえる。

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