地域ねぶた 心一つに、青森・高田地区で皮切り

地域ねぶたの先陣を切って行われた高田地区での夜間運行=28日午後7時35分、青森市高田

 青森市の「地域ねぶた」の運行が28日、高田地区を皮切りに始まった。参加する引き手やハネトが少なくなる中、伝統を絶やすまい-と子どもやお年寄りら約200人が心を一つにして沿道を盛り上げた。

 各町会による地域ねぶたは8月に行われる青森ねぶた祭の礎とされ、長らく親しまれてきた。ただし少子高齢化や新型コロナウイルスの感染拡大が影響し、ここ数年で団体は15減り、存続しているのは45団体程度とされる。町会の枠組みを超え、山車や人手を融通し合う動きが広まっている。

 同日の夜間運行には高田以外にも荒川、横内、幸畑といった3地区の住民も参加。第7代ねぶた名人・竹浪比呂央さん(65)が手がけた竹ねぶた「曾我五郎」と子供ねぶた「建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)」の2台とともに約2.5キロを練り歩いた。山車内にともされたろうそくの火が周りを優しく照らし、ラッセラーの力強い声が見守る人を元気づけた。

 運行のゴール地点に当たる「縄文の学び舎(や)・小牧野館」では、昨年出陣した子供ねぶたを燃やし悪霊退散を願う恒例の「ねぶた炎浄」が行われ、フィナーレを飾った。運行に参加した成田幸生(こうせい)さん(荒川中1年)は「幼い頃からの顔なじみがみんな集まっていて楽しかった。地元の絆を確かめられる、年に一度の楽しい催し」などと喜んだ。

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