外ケ浜の米粉シフォンケーキ 「食べにおいでよ!」第4回


 自宅でホットケーキやパンケーキを焼いたことがある人なら分かるはず。あの市販の粉にベーキングパウダーが入っていなかったらまず膨らまないことを。その上、使う粉が小麦粉ではなく米粉100%ときたら普通は堅い焼き菓子をイメージすることでしょう。

 それが、まさかのシフォンケーキ。しかも、外ケ浜町の「カンパーニュ」代表、金澤美加子さん(59)が作る町産米粉100%のシフォンケーキは、しっとり、ふわっふわの柔らかさで、さながらはんぺんを思わせる食感です。

 「小麦粉もベーキングパウダーも使わず、小さいお子さんから年配の方まで、グルテンアレルギーの方も安心して食べていただけるよう、地元食材にこだわって作っています」

 金澤さんのメッセージを動画撮影する間も、ずっと気になっていた。無添加の米粉だけで、どうしたらあんなに柔らかくなるのか。

 勝因を聞くと「卵の力なんですよ」と一言。「確かに米粉100%は扱いが難しくて、水分量や粉のグラム数を何回も変えてトライして、一般的な作り方とは違うレシピができた。こっちのほうが卵の味もするんです」と詳しい製法も教えてくれたが、これは書けない。お店開業から15年目という研究の成果に敬意を表して。

■問い合わせはカンパーニュ(電話090–7325–2974)へ

【山崎結子町長から】魚介も「うまい」がいっぱい
 地元の漁師が陸奥湾で丹精込めて育てあげ、その甘みと食感が魅力の「養殖ホタテ」、全国的な知名度を誇る「津軽海峡の一本釣り本マグロ」の2大スターはもちろん、青函トンネルの岩盤(海面下240メートル)から湧き出る清浄な地下水を活用し、完全陸上養殖に成功した幻の魚「龍飛岬マツカワ(マツカワガレイ)」など、外ケ浜町は「うまい」がいっぱい!

 ぜひ外ケ浜町へお越しください!

【こちらもチェック】「あじさいロード」まもなく見ごろ

 三厩駅から龍飛崎までの県道281号は、約15kmにわたり約1万5千本ものアジサイが植えられており、7月下旬から8月下旬に見ごろを迎える「あじさいロード」となる。

 開花状況は天候等によって変動するが、花盛りのタイミングには青紫色で彩られる光景が広がる。外ケ浜町は「ドライブを楽しみに、ぜひ安全運転でお越しください」とPR。

 問い合わせは町役場産業観光課(電話0174-31-1228)へ。

地元の米粉100%のシフォンはプレーンや紅茶、りんご、キウイなど約10種類。ホールケーキをカットした1個200円で委託販売する=6月中旬、外ケ浜町「カンパーニュ」

「カンパーニュ」の金澤美加子さん

山崎結子町長

毎年7~8月に見ごろとなる「あじさいロード」

外ケ浜町

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