160年前の米蔵を宿泊施設に/黒石市

「灯リ蔵」の1階部分。ソファやキッチンに加え、「カタ」を活用したねぷた灯籠などが彩りを添える

 幕末から160年以上受け継がれてきたとされる米蔵をリノベーションした1棟貸しの宿泊施設「灯リ蔵(あかりぐら)」が7月上旬、青森県黒石市横町に完成した。黒石ねぷた祭りで運行したねぷた絵を再利用したねぷた灯籠を照明に採用し、津軽の文化やぬくもりを感じさせる空間を演出。8月上旬オープン予定で、インバウンド(訪日客)の獲得などによるにぎわい創出が期待される。

 2階建ての建物は延べ床面積約180平方メートル。吹き抜けのある1階には畳張りの小上がりやキッチン、2階にはベッド付きの洋室を配置し、バストイレや洗濯機、布団、調理器具なども備える。蔵ならではの白壁に加え、ねぷた灯籠はリンゴ籠や泥に目印を付ける田植え道具「カタ」を活用し黒石らしさにこだわった。

 1階には宿泊施設とは別に、ねぷた灯籠などの制作体験や販売を行う地域交流拠点「IRODORI」が近隣の中町こみせ通りから移転、入居している。かつての米蔵からげた店、駄菓子屋、ダンスホール、飲食店などと業態を変えてきた建物を、NPO法人横町十文字まちそだて会が2024年に取得し整備した。

 27日に開いた内覧会で村上陽心理事長は「長らく地域を見守ってきた役目を引き継ぎ、未来を照らす新たな明かりとなれば。こみせだけでなく、街を回遊して横町にもっと足を運んでもらいたい」と話した。

 宿泊料は需要に応じ変動料金制を導入するが、基本料金は3人以下で1泊6万6千円から。宿泊は最大5人まで。宿泊予約はブッキング・ドットコムなど大手サイトで受け付ける。問い合わせは同法人(電話0172-55-6782)へ。

米蔵をリノベーションした宿泊施設「灯リ蔵」

「灯リ蔵」の2階洋室。リンゴ籠を活用したねぷた灯籠が柔らかな雰囲気を演出している

米蔵を改修して宿泊施設などを整備した建物

黒石市

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