葡萄の樹(北秋田市) 丼物も楽しめる喫茶店、人気メニューは「かっちゃん丼」

店内に立つ本城さん
 葡萄の樹(秋田県北秋田市花園町)は、JR鷹ノ巣駅近くに立つ昔ながらの喫茶店。店主の本城和美(かずよし)さん(70)は客との会話を大切にし、昼時になると憩いの場を求めて近隣住民らでにぎわう。


 本城さんは鷹巣町(現北秋田市)出身。鷹巣高校(現秋田北鷹高)を卒業後、呉服店勤務を経て国鉄職員として岩手県花巻市などで働いた。30代で退職して地元に戻った後、趣味のコーヒーを入れることを仕事にしたいと思い、1988年に鷹ノ巣駅近くの牛乳店2階を借りて開業した。5年ほどたった後、現在の場所へと移った。

 飲食店に勤めた経験はなかったが、もともと料理は好きだった。喫茶としてだけでなく、食事も楽しんで満腹になってもらいたいとの思いから、丼物などの食事メニューも提供するようになった。客の声を聞きながら味付けを工夫。今でもユーチューブで料理動画を見るなどして勉強を続けている。


 人気メニューは、豚肉やピーマンなどをしょうゆをベースに豆板醬(トウバンジャン)で味付けしてご飯にのせた「かっちゃん丼」(750円)。開業当時から作り続け、ピリ辛な味わいでご飯が進む逸品に仕上げている。

 「かっちゃん丼」は自身の名前が由来かとよく聞かれるが、当初は「焼き肉丼」として提供していた。好んで注文してくれていた常連客の「かっちゃん」と会話する中で、メニューに愛称を付けさせてもらうことになったという。客のリクエストで、焼き肉にマヨネーズを加えた味付けの「マヨトン」(750円)も好評だ。

 本城さんは店が40年近く続いてきたのは「愛してくれている地域の人たちのおかげ」と語る。今後も客のニーズを考えながら料理の腕を磨いていきたいとし、「地域に根ざした店でありたい。目標は80歳になっても厨房(ちゅうぼう)に立ち続けること」と笑顔で語った。

お店の情報
北秋田市花園町2の11
TEL0186・62・3843
営業時間は月―土曜が午前11時~午後8時、日曜祝日が午前11時~午後5時
不定休

北秋田市

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