岩木山神社 大修理へ/創建1250年に合わせ

修理工事が行われることになった岩木山神社の楼門=11日午後

 青森県弘前市の岩木山神社(いわきやまじんじゃ)は2030年の創建1250年に合わせ、老朽化した藩政時代の楼門、中門(ちゅうもん)、拝殿、奥門、瑞垣(みずがき)(いずれも国指定重要文化財)の大規模修理を行う。総事業費29億円のうち国の補助金分などを除く5億円分を捻出するため、地元名士らによる奉賛会を立ち上げて寄付を呼びかけることにしており、宮司の中山彰さん(70)は「建立から400年にわたり補修を繰り返してきたが、今回は過去最大規模。岩木山神社を100年、200年先の後世につないでいきたい」と意気込む。

 同神社は780(宝亀11)年、岩木山頂に社殿が創建されて以来の歴史を誇り、岩木山信仰のよりどころとして親しまれている。

 境内にある国指定重要文化財はいずれも1600年代に建立されたもので、本殿は10年ほど前に大規模修理を実施済み。残る楼門、中門、拝殿、奥門、瑞垣も長年の風雪で経年劣化が進んでいるため、2026年から8年をかけて屋根のふき替え、耐震化、部材の交換や塗り直しなどを段階的に進めることになった。

 このうち、拝殿は1914年の解体修理から110年余りが経過し、屋根銅板ぶきの腐朽や破損が生じていることから、補強材で耐えしのいでいる状態。2026年9月のお山参詣が終わった後にも本格的な修理に入り、創建1250年を迎える前年の29年には中門とともに修理を終える見通しだ。

 楼門は30年、奥門と瑞垣は31年から修理に着手し、33年には真新しい銅板ぶきと色鮮やかによみがえった塗装を拝むことができる。22日に同神社で開く奉賛会実行委員会では寄付を募るための具体的な事業計画などを話し合う予定となっており、中山さんは東奥日報の取材に「津軽だけでなく、青森県内や全国にも広く協力を呼びかけたい」と語った。

 奉賛会の会費は、修理が完了する33年度までの8年間で年額1口5千~2万円。一度に10万円以上の寄付で年会費が不要となる「終身会員」もあり、神職以外は通常立ち入ることができない本殿前奥門での特別参拝に参加することができる。問い合わせは同神社社務所(電話0172-83-2135)へ。

 ◇

 岩木山神社 岩木山信仰の中心的存在として古くから親しまれ、山頂にある奥宮への登拝行事「お山参詣」は国の重要無形民俗文化財に指定されている。江戸時代には弘前藩主の崇敬を集め、初代の津軽為信が拝殿を起工し、3代・信義の代に完成。楼門は2代・信枚の代に建てられ、丹塗り一色の壮大な姿と背後にそびえる岩木山の風景が参拝者を圧倒する。

老朽化した拝殿の屋根を支えるために設置された補強材

老朽化で破損した中門の部材

弘前市

青森
はるか夢球場ボックス席も 408席増
青森
弘南鉄道、写真で応援 寫眞の会、30日から展示/弘前
青森
桜に続きリンゴの花が満開 弘前でイベント
青森
5メートル「桜ミク」シート 弘前城修理工事彩る
青森
リンゴや桜の工芸品ずらり 弘前市立観光館