子どもと家族に安心できる居場所を 八戸・みつは会が支援拠点開設

ル・シエル1階でテープカットして開設を祝う田頭理事長(左から2人目)ら

 青森県八戸市の社会福祉法人みつは会(田頭初美理事長)は1日、子どもたちが家庭や学校以外で安心して過ごせる「第三の居場所」として、同市西白山台3丁目に「Le・Ciel(ル・シエル)」を開設した。さまざまな事情を抱える未就学の親子、小中高校生とその保護者を受け入れ、子どもには遊びや学び、食事を、保護者には相談の場やリフレッシュの時間を提供。地域ぐるみで支援に当たり、子どもと家族が孤立しない環境づくりを目指している。

 日本財団が全国で展開するプロジェクトの採択を受け、助成金を活用して運営に当たる。県内では青森市、三沢市に続き3拠点目。子どもとその家族をまるごと支援する「包括ケアモデル」の実践は県内初となる。

 ル・シエルはフランス語で「空」という意味。2階建て住宅を改装し、1階にキッチン、食事スペース、遊びの部屋、畳の部屋があり、2階にはうたたね、学び、創作、のんびり、お風呂と目的別に5室を設けている。利用時間は月-金曜午前10時~午後7時で、過ごし方は自由。小学生以上にはボランティアが学習支援を行い、料理体験、英会話教室にも参加できる。希望者には別料金で温かい夕食を提供し、車での送迎も行う。

 同日は開所式を行い、田頭理事長が「訪れた子どもたちに愛情をかけ、温かい手を差し伸べていきたい」、熊谷雄一市長は「子どもたちにとって輝く未来の拠点となることを願う」とあいさつした。

 利用料金は1時間100円(減免制度あり)。利用予約、問い合わせはル・シエル(電話0178-79-3997、メールmitsuha.le.ciel@gmail.com)へ。

八戸市西白山台の住宅地にオープンした「子ども第三の居場所 ル・シエル」

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