
青森県弘前市の弘前公園のシンボルとして親しまれている弘前城天守が耐震化と保存修理のため、冬季閉館に入る今年11月24日から約7年間にわたって内部に入れなくなる見通しとなった。市が7日に発表した。市は来年の弘前さくらまつり終了後、石垣修復工事のため仮の天守台に据えられている現在の天守を元の位置に戻す作業に着手。11月中旬ごろまでに終える予定だが、引き続き天守の耐震化と保存修理を行う。天守内部が数年間の長期にわたり閉館となるのは初めて。
弘前城天守は1810(文化7)年完成の重要文化財で、江戸時代以前に建造された「現存12天守」の一つとして知られる。木造の内部を急な階段で3階まで上ると、岩木山の絶景や弘前城本丸御殿の模型を楽しむことができ、2024年度は約35万人が訪れた。
天守台がある本丸の石垣修復工事は17年度から始まり、24年度に完了。元の場所から約70メートル離れた仮の天守台に据えられていた天守は26年7月から約4カ月かけて元の位置に戻すことになっているが、その際に耐震補強材をいったん取り除くため、新たな耐震化と保存修理の工事を終える32年度まで内部の公開を取りやめることになったという。
これに加え、28年のさくらまつり終了後には天守の外壁を修理中の風から守る「素屋根」で覆うため、元の位置で天守の姿を楽しめるのはつかの間となる見通し。桜田宏市長は7日の定例記者会見で「まずは美しくなった石垣と天守の姿を楽しんでもらえれば。内部が見られない間は、工事の状況が分かるような工夫をしたいと思う」と述べた。
桜田市長はこのほか、26年のさくらまつりの開幕日を25年より1日早い4月17日にすると発表。近年の早咲きに対応するためで、会期は5月5日までの計19日間となる。
弘前城天守は1810(文化7)年完成の重要文化財で、江戸時代以前に建造された「現存12天守」の一つとして知られる。木造の内部を急な階段で3階まで上ると、岩木山の絶景や弘前城本丸御殿の模型を楽しむことができ、2024年度は約35万人が訪れた。
天守台がある本丸の石垣修復工事は17年度から始まり、24年度に完了。元の場所から約70メートル離れた仮の天守台に据えられていた天守は26年7月から約4カ月かけて元の位置に戻すことになっているが、その際に耐震補強材をいったん取り除くため、新たな耐震化と保存修理の工事を終える32年度まで内部の公開を取りやめることになったという。
これに加え、28年のさくらまつり終了後には天守の外壁を修理中の風から守る「素屋根」で覆うため、元の位置で天守の姿を楽しめるのはつかの間となる見通し。桜田宏市長は7日の定例記者会見で「まずは美しくなった石垣と天守の姿を楽しんでもらえれば。内部が見られない間は、工事の状況が分かるような工夫をしたいと思う」と述べた。
桜田市長はこのほか、26年のさくらまつりの開幕日を25年より1日早い4月17日にすると発表。近年の早咲きに対応するためで、会期は5月5日までの計19日間となる。
