箭根森八幡宮例大祭 330年の節目/佐井

2台の山車が村内を練り歩いた箭根森八幡宮例大祭

 大漁や豊作、家内安全を祈願する青森県佐井村の「箭根森(やのねもり)八幡宮例大祭」が14~16日、村中心部で行われた。今年は330年の節目。秋晴れに恵まれた15日は、神楽や神輿(みこし)行列、山車が練り歩き、村内は活気づいた。

 例大祭は、1696(元禄9)年に始まったと伝えられている。佐井村はかつてヒバの積み出しなどで上方との北前船交易があり、京都祇園祭の流れをくむとされる。

 山車2台が、色とりどりの衣装に身を包んだ人々とともに古佐井、大佐井地区を進んだ。交差点や曲がり角では、威勢よくかけ声を合わせて山車を方向転換。詰めかけた見物客を喜ばせた。

 村内の特別養護老人ホーム「ゆうなぎの里」を運営する社会福祉法人「吉幸会」(八戸市)からは、同市や田子町などの施設のインドネシア人技能実習生8人と「特定技能」のミャンマー人4人が運行に参加した。インドネシア人のノヴァ・ノフィアさん(23)は「昔から日本の文化に親しみを感じていた。参加できてうれしい」と喜んだ。

 山車を運行した大佐井青年会の船越博史会長(49)は「村外に居る人も手伝ってくれた。少ない人数でも頑張っている」、古佐井共済会の渋田昌嗣会長(48)は「みんなが大好きな祭りなので、伝統を残しつつできるところは工夫してこれからも頑張りたい」と語った。

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