ジオパークの未来 下北で語る/全国大会30日開幕

ガイドの説明を聞きながら、仏ケ浦の奇岩群を眺めるプレツアーの参加者=29日午前

 国内のジオパーク関係者が一堂に会する「日本ジオパーク全国大会下北大会」が30日、開幕する。9月1日までの3日間、関係者が交流を深めるとともに、各種発表や分科会などを通じて全国各地の取り組み事例を共有し、ジオパーク活動の未来を探る。

 むつ市の下北文化会館やしもきた克雪ドームなどが主会場となる。全国大会は14回目で、青森県での開催は初めて。大会に先駆けて28、29日は下北ジオパークの尻屋崎(東通村)、ちぢり浜(むつ市)、仏ケ浦(佐井村)などのサイトを巡るプレツアーが行われ、全国から14人が参加。29日午前には観光遊覧船で仏ケ浦に降り立ち、下北ジオパークガイドの会の案内を受けて奇岩群を30分ほど散策した。

 南紀熊野ジオパーク(和歌山県)のガイド福辻京子さん(70)は「岩が一帯に連なっていてスケールの大きさに圧倒された。白色だと思っていた岩はうっすら緑色で直接見られて良かった」と話した。

 大会は30日午後の開会セレモニーで幕を開け、31日は小中高生たちが自ら調査・研究した内容をまとめ、ステージやポスターで発表する。1日はポスター発表と合わせて「ジオパーク教育」「温泉」「野生生物」「気候変動」など13テーマの分科会を開く。

 このほか31日、1日は下北の食と物産品を楽しんでもらうイベント「Mmm!(ん~)」をしもきた克雪ドームで開く。市内外から100店以上が出店・出展するほか、海上自衛隊艦艇公開や地元グルメ「大湊海自カレー」の振る舞いもある。両日は同ドーム周辺で交通規制を行うため、大会実行委員会は市役所-同ドーム間のシャトルバスを利用するよう呼びかけている。

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