本格的な観光シーズンを迎えた佐井村の名勝・仏ケ浦。今季初めての観光船で訪れた観光客が奇岩群を眺めながら散策した=27日午前

 ゴールデンウイーク初日の27日、青森県内各地の行楽地には県外からの観光客もどっと押し寄せた。

 県内有数の観光地である佐井村の名勝・仏ケ浦では、佐井港から出る観光船の運航が始まり、下北半島も本格的な観光シーズンを迎えた。

 県内外から訪れた観光客約15人が第1便で出港。約30分の船旅を楽しんで仏ケ浦に下りると、目の前に、風雨で削られ長い年月をかけて自然が生み出した神秘的な景色が広がっていた。

 白緑色の奇岩群をカメラで撮影したり、野鳥の鳴き声や波の音に耳を傾けたり。初めて仏ケ浦を訪れた北海道旭川市の代田剛さん(79)は「自然の景観も含めてとてもきれいだった」と笑顔を見せた。

 観光船は10月まで1日2便運航する。仏ケ浦海上観光の磯川博代表取締役は「訪れてくれる観光客が増えてくれれば」と期待を込めた。

 弘前市の弘前公園は多くのソメイヨシノが葉桜となり、園内は混雑するほどではなかったが、それでも県内外から多くの観光客が訪れた。6月下旬並みの暖かさに半袖姿の人も。

 園内では遅咲きの桜やチューリップが見ごろを迎え、海外客らが記念写真を撮っていた。広島県福山市の会社員佐々木大さん(27)は「弘前公園に来る前に立ち寄った白神山地がとても美しかった」と津軽旅行を満喫しているようだった。

 地元海産物がずらりと並ぶ八戸市河原木の八食センターは午前中から多くの買い物客で混み合った。駐車場には県外ナンバーの車が目立った。新テナントのオープンもあり、販売促進課長の髙田浩平さんは「観光客に加え地元の家族連れも多く、初日の出足はいい」と手応え十分の様子。

 小中学校の同級生と3人で来県した千葉県茂原市の会社員牧野ひよりさん(26)は生ガキなどを店内で満喫。2泊3日で県内を巡る計画で、「普段こういった市場で買うことがないので、来て早々楽しい」と声を弾ませた。

 五所川原市大町の立佞武多(たちねぷた)の館も県外客の姿が目立ち、立佞武多見物や土産品の購入を楽しんでいた。

 中学時代の同級生4人で来た盛岡市の事務員照井歩美さん(57)は初めて見る大型立佞武多を前に「想像以上の迫力。どこから見てもきれい。夏のお祭りも来てみたくなった」と感激の面持ちだった。

青森市の県営浅虫水族館で、泳ぎ回る魚を見て喜ぶ家族連れ

弘前市の弘前公園では遅咲きの桜とチューリップが見ごろを迎えている

観光客や地元の家族連れら多くの人でにぎわう八戸市の八食センター

五所川原市の立佞武多の館を見学する観光客ら

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