八戸三社大祭の「お還り」で練り歩く最優秀賞を受賞した十一日町龍組の「スーパー歌舞伎 新・三国志」=3日午後6時10分ごろ、八戸市八日町

 八戸三社大祭は3日、3神社の神輿(みこし)行列と山車が合同運行する「お還(かえ)り」を青森県八戸市中心街で行った。華やかな装飾が施された山車27台が祭りを名残惜しむように練り歩き、沿道に詰めかけた観客が余韻に浸った。

 お還りは、1日の「お通り」で長者山新羅神社に渡御した神輿が龗(おがみ)神社に戻る行事。午後3時、神明宮の行列を先頭に鍛冶町を出発すると、各山車がゆっくりと中心街を巡った。

 3日は晴天で最高気温が30度を超える中、各山車組は元気よくかけ声を上げて歩いた。2年連続で最優秀賞に輝いた十一日町龍組や優秀賞を受賞した八戸市職員互助会、内丸親睦会など山車審査で上位入賞した山車の仕掛けがせり上がると、観客は盛んに拍手を送ったり、歓声を上げたりしながらスマートフォンなどで写真を撮っていた。

 前夜祭から連日会場を訪れているという八戸市の冨田葵陽(あおひ)さん(長者小5年)は「お祭りが好き。下組町の山車は馬や人の人形に迫力があって豪華だった。後夜祭も見に来る」と話した。

 4日は午後6時から後夜祭を行い、市中心街と市庁前市民広場にライトアップされた山車が展示され、おはやしの競演で5日間の幕を閉じる。

 2日目を迎えた青森ねぶた祭は大型ねぶた14台、子どもねぶた・担ぎねぶた7台が合同運行した。弘前ねぷたまつりは3日目を迎え、合同運行の熱気は最高潮に。大型ねぷた35台と小型ねぷた13台が土手町コースを堂々と進み、沿道の観客の喝采を浴びた。

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