黒石で「あおもり10市大祭典」

昼の御幸公園では、八戸三社大祭の山車と弘前ねぷたのツーショットも。おはやしを披露する子どもたちに多くの人が足を止めた

 青森県内の祭りやグルメが一堂に会する「あおもり10市(とし)大祭典」が28日、黒石市で2日間の日程で始まった。同市での開催は11回目の今回が初めて。夜のパレードでは富田通りを各市の特色あふれる山車が練り歩き、沿道の観客を楽しませた。

 メインイベントのパレードは午後6時にスタート。黒石よされが先陣を切り、八戸三社大祭の山車や弘前ねぷたなどが続いた。約700メートルの通り沿いには大勢の市民や観光客が詰めかけ、盛んに歓声や拍手を送っていた。

 日中は市産業会館近くのご当地グルメのブースや、各地の山車が展示されている御幸公園なども多くの人でにぎわった。

 10市大祭典は、県都市共同観光振興特別対策事業実行委員会が主催。東日本大震災で落ち込んだ観光を盛り上げようと2012年に始まり、今年で10市を一巡した。

 パレード出陣式で、開催地としてあいさつに立った髙樋憲黒石市長は「(一巡したことで10市大祭典は)今回の黒石市で一区切りつけることになっている」と説明。「最後になるかもしれないが黒石の街を歩いて味わい、青森県の良さを実感してほしい」と述べた。

夜のパレードでにぎやかに先陣を切った地元黒石よされの踊り手たち

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