「ねぷたと弘前忍者」ねぷた村で常設展

常設展の準備に関わった青森大学忍者部の横井小春さん(左)と清川顧問=11日、弘前市の津軽藩ねぷた村

 青森県弘前市の観光施設・津軽藩ねぷた村は12日、弘前藩に仕えた忍者の足跡を紹介する常設展示「ねぷたと弘前忍者伝説」を始める。忍者とねぷたのつながりを解説したパネルでは、藩政時代初期に活躍した忍者出身の筆頭家老が、ねぷたの起源に関わっていた-としている。監修した青森大学忍者部の清川繁人顧問(社会学部長)は11日の取材に「日本文化に関心がある海外の方にも楽しんでほしい」と話した。

 清川さんによると、甲賀(こうが)流忍者の筆頭家老・服部康成が、ねぷたの起源に関わっていたという。京都や甲賀地方で盛んに行われていた灯籠(とうろう)行事を康成が津軽に伝え、のちにねぷたへと発展した-と説明した。

 康成は、長勝寺三門(国重要文化財)や岩木山神社桜門(ろうもん)(同)の造営、青森開港に携わるなど「無類の良臣」とたたえられた。清川さんは「三門や桜門の落成式典の際に、灯籠行事を紹介したのでは」と推測する。

 会場にはパネルのほか、忍者の活動を記録した古書、殿様と忍者だけが通れたとされる門を示す弘前城の古地図など計17点が並んだ。全て清川さんのコレクションという。

 清川さんは「弘前藩での忍者の活動はまだまだ知られていない。展示をきっかけに関心が広がれば」と話した。

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