西堀開花、観光客でにぎわう/弘前公園

桜のトンネルの開花宣言が出された弘前公園西堀で、貸しボートからの眺めを楽しむ花見客たち=19日午後

 16日に青森県弘前市の弘前公園で開幕した弘前さくらまつりは19日、開幕後初の週末を迎え、観光客らで活気にあふれた。西堀の桜のトンネルが同日開花宣言され、公園全域でほころんだソメイヨシノが花見客を歓迎。来園者は桜見物に加え、食べ歩きや宴会、西堀の貸しボートなどそれぞれの楽しみ方でまつりを満喫していた。

 来園者は朝から徐々に増えていき、昼ごろには露店が立ち並ぶ賀田橋付近の坂は歩きづらいほどに混雑。好天に恵まれ、半袖姿の人や、アイス、ビールなどを買い求める人の姿が目立った。

 四の丸で屋台アイスを販売している舘山ひとみさん(64)は「今日の売り上げは昨日の3~4倍くらい」と話し、地酒を提供している佐藤商店の佐藤匠さん(29)は「(午前の段階で)昨日と同じくらい売れた。日本酒目当てのインバウンド(訪日客)も来るし、ビールも売れている」と喜んだ。

 西堀で貸しボートに乗った仙台市の小田桐心愛(ここあ)さん(19)と山下心優(みゆ)さん(19)は「日なたぼっこをしているようで気持ち良かった。ボートの上から見た桜がかわいかった」と笑顔。秋田県鹿角市から訪れた木村秀明さん(43)は「桜が咲いているか不安だったけど、来てみると咲いていて、やっぱりきれい。祭り気分で最高」と話した。

 市はソメイヨシノの満開日を外堀が22日、園内が23日、西堀の桜のトンネルが24日と予想している。

弘前市

青森
夏日の弘前 「山観」宵宮に子どもたち歓声
青森
実りの秋願って/弘前・リンゴ摘花に汗
青森
懐かしの車 街と調和/“昭和100年”記念 弘前で展示
青森
弘前さくらまつり、231万人来場
青森
歴史の舞台、市民が“進軍”/弘前でウオークイベント