青森県五所川原市は6日、来年8月の五所川原立佞武多(たちねぷた)に出陣する新作大型立佞武多の題材を「閻魔(えんま)」にすると発表した。死者の生前の善悪を裁く閻魔大王の姿に、紛争が起きるなど不安定な世の中にあっても未来を担う子どもたちに正しい道を示したい-との思いを込める。元同市職員でねぷた表現師の忠汰(ちゅうた)さん(47)=本名齊藤忠大=が制作する。
忠汰さんが大型立佞武多を作るのは7台目。これまで「歌舞伎創生 出雲阿国」(2016年)や「かぐや」(19年)などを制作している。21年に市職員を退職して独立し、現在はねぷた制作技術を使ったアート作品などを創作している。
「閻魔」は、死者の生前の行いを映す「浄玻璃(じょうはり)の鏡」を前に、三つ目の閻魔大王が裁きを下す場面を表現する。赤が映える作品になるという。今夏の新作「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」を制作した市職員鶴谷昭法さん(41)が制作をサポート。高さ約23メートル、重さ約19トンで来年7月に完成する予定だ。
市役所で下絵を披露した忠汰さんは「小さい子が泣くような迫力のあるねぷたを作りたい」「人によって抱えているものは違う。それぞれの見方で何かを感じ取ってもらえたら」と意気込みを語った。見送り絵には地蔵菩薩(ぼさつ)を描くといい、「今まで作ったものにはないような見応えのある構図になる」と述べた。
同席した佐々木孝昌市長は「『閻魔』は大型立佞武多として通算25台目の節目。来年多くの人に見に来ていただきたい」と期待を寄せた。
忠汰さんが大型立佞武多を作るのは7台目。これまで「歌舞伎創生 出雲阿国」(2016年)や「かぐや」(19年)などを制作している。21年に市職員を退職して独立し、現在はねぷた制作技術を使ったアート作品などを創作している。
「閻魔」は、死者の生前の行いを映す「浄玻璃(じょうはり)の鏡」を前に、三つ目の閻魔大王が裁きを下す場面を表現する。赤が映える作品になるという。今夏の新作「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」を制作した市職員鶴谷昭法さん(41)が制作をサポート。高さ約23メートル、重さ約19トンで来年7月に完成する予定だ。
市役所で下絵を披露した忠汰さんは「小さい子が泣くような迫力のあるねぷたを作りたい」「人によって抱えているものは違う。それぞれの見方で何かを感じ取ってもらえたら」と意気込みを語った。見送り絵には地蔵菩薩(ぼさつ)を描くといい、「今まで作ったものにはないような見応えのある構図になる」と述べた。
同席した佐々木孝昌市長は「『閻魔』は大型立佞武多として通算25台目の節目。来年多くの人に見に来ていただきたい」と期待を寄せた。