八甲田からの眺望 ライブ配信を提案

山側に設置されたカメラのあたりから見える風景

 青森市の八甲田ロープウェーと、東京都のライブカメラ事業者「SKIDAY(スキーデイ)」が9日から、八甲田山頂にライブカメラを設置して周辺の景色を自動配信する実証実験を行っている。リアルタイムの景色を発信し、閑散期の誘客増加につなげたい考え。11日、報道陣に実証実験の様子が公開された。

 実証実験は、八甲田ロープウェー山頂公園駅の屋上展望デッキに取り付けたライブカメラ2台が撮影した八甲田周辺の景色の画像を15分おきにホームページ(HP)などに自動配信する。30日まで行う。

 スキー場のコンディションを自動配信するライブカメラ事業を展開しているスキーデイが、その技術を活用して八甲田の誘客増加につなげられないかと考え、市に提案。市が八甲田ロープウェーに取り組みを紹介した。市が7月に開設した「公民連携デスク」の一環で、その第1号となる。

 八甲田ロープウェーではこれまで、従業員が業務の合間に撮影した画像をHPに随時掲載していたが、ライブカメラによる自動配信は初めて。ライブカメラ設置には多額の費用を要するインターネット回線の開設工事が必要だったが、スキーデイが貸与したライブカメラはワイヤレス式で工事不要という。

 八甲田ロープウェー事業部によると、閑散期の9月の利用客は繁忙期の3分の1程度にとどまるという。菊池智明次長は「繁忙期前の静かな八甲田を楽しむことを知ってもらえる機会になる」と期待。スキーデイの太野垣達也代表取締役も「画像を見て、明日行ってみようという後押しになれば」と話した。

 両社のつなぎ役となった市連携推進課の井上春樹主査は「地域の課題解決に挑戦できる環境づくりをしてきたい」と話した。

八甲田ロープウェー山頂公園駅の屋上展望デッキに設置されたカメラ

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