神明宮焼失拝殿跡での神事、写真集に/五所川原

神明宮の「宵宮祭」の様子を切り取った写真集を手にする瓜田さん(左)と齋藤宮司

 拝殿が昨年焼失した青森県五所川原市の神明宮(齋藤麻毅宮司)は、再建に取り組んでいる現在の姿を広く知ってもらうため、写真集を制作した。今年6月に拝殿跡などで行われた宵宮祭の様子を収めている。撮影はつがる市の写真家瓜田英司さん(51)が担当。希望する先着100人に無料でプレゼントする。

 今年開かれた瓜田さんの個展を訪れた齋藤宮司が、宵宮祭の撮影を提案。同祭りで瓜田さんの撮った写真に齋藤宮司が感激し、写真集を作ることにした。

 タイトルは「瓜田英司 神明宮を撮る 壱」。A4判カラー全24ページで、津軽神楽の躍動感や、神事の厳かな雰囲気を切り取った25枚を収めている。写真集は約200冊制作。無料で贈る100冊を除いた残りは、拝殿再建に向けた支援を募っているクラウドファンディング(CF)の返礼品や記念品になる予定。

 25日、神明宮で記者発表が行われ、瓜田さんは「神楽のような伝統的な祭事は少なくなっているが、とても魅力を感じる。再建までの道のりを追うように撮影を続けたい」と語った。齋藤宮司は「素晴らしい写真によって、見たことのない神社の姿を見せてもらえた」と感謝した。写真集は第2、第3弾の制作も見込んでいるという。

 写真集の希望者は来年1月1日から、メールかファクスで申し込む。詳細は神明宮のホームページへ。

五所川原市

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