青森県五所川原市の津軽金山焼は20日、創立40周年を記念した今年最後の特別展を開く。13年ぶりにたいた「穴窯」や、改良を重ねた「須恵器窯」で焼いた作品も販売する。生け花とのコラボレーションやセールも用意している。来年1月12日まで。
津軽金山焼は、窯元の松宮亮二さん(78)が1985年に登り窯を築き、作陶したのが始まり。金山焼には登り窯などのさまざまな様式の窯があり、穴窯は2007年に築かれた。通常の3倍の薪(まき)を使用して高火力で焼き、発生した熱は上部の登り窯に達する仕組みになっている。
松宮さんによると、穴窯の特徴は土と炎の融合で不規則に生まれる「窯変(ようへん)」の激しさ。金山焼にさらにざらりとした質感が加わり、灰をかぶった独特の色・模様が生まれる。ものによっては、焼き上げる際に下に敷く貝殻の模様が写り、味のある風合いとなる。
近年、日本人向けには比較的なめらかな質感のものや、意匠を凝らしたかわいらしい金山焼が人気。一方で増加するインバウンド(訪日客)向けは、素朴で品格のある「わびさび」を感じさせる作品への人気が高まっている。
松宮さんは「穴窯はいわば本来的な薪窯で、面白みがある。普段出している金山焼とはひと味違う、焼きの激しさを見てほしい」と話している。
津軽金山焼は、窯元の松宮亮二さん(78)が1985年に登り窯を築き、作陶したのが始まり。金山焼には登り窯などのさまざまな様式の窯があり、穴窯は2007年に築かれた。通常の3倍の薪(まき)を使用して高火力で焼き、発生した熱は上部の登り窯に達する仕組みになっている。
松宮さんによると、穴窯の特徴は土と炎の融合で不規則に生まれる「窯変(ようへん)」の激しさ。金山焼にさらにざらりとした質感が加わり、灰をかぶった独特の色・模様が生まれる。ものによっては、焼き上げる際に下に敷く貝殻の模様が写り、味のある風合いとなる。
近年、日本人向けには比較的なめらかな質感のものや、意匠を凝らしたかわいらしい金山焼が人気。一方で増加するインバウンド(訪日客)向けは、素朴で品格のある「わびさび」を感じさせる作品への人気が高まっている。
松宮さんは「穴窯はいわば本来的な薪窯で、面白みがある。普段出している金山焼とはひと味違う、焼きの激しさを見てほしい」と話している。