白神周辺のチョウやガ一般公開/弘前大

展示室に大量に並ぶ弘大白神コレクションのガの標本

 弘前大学が、世界自然遺産・白神山地の周辺地域で採集するなどしたチョウやガの貴重なコレクションが11日、青森県弘前市の弘大文京キャンパス内にある資料館で一般公開された。展示したのは全体の1~2割に当たる約4千点で大規模な公開は初めて。東北で絶滅したオオルリシジミやオオウラギンヒョウモンなどの希少種もある。9月24日まで。

 弘大農学生命科学部付属白神自然環境研究センターと弘大資料館の主催。センターは過去5年間に世界遺産地域の外側で千種弱のチョウやガを採集、白神にすむ昆虫類の多様性を調べてきた。

 展示には1995年にロシアから入ってきたオオモンシロチョウや、数年前に深浦で見つかったリュウキュウムラサキのほか、愛好家から寄贈を受けた海外の大型のアゲハチョウ類やタテハチョウ類もある。

 センター長の中村剛之教授=昆虫分類学=は「本県にいないと言われていた種も白神で何十種類も見つかった。展示をきっかけに白神の多様性を考えてもらえれば」と話している。

 開館時間は午前10時~午後4時。入場無料。日曜祝日、8月11~16日は休館。新型コロナウイルス感染防止のため、入館を停止する場合がある。問い合わせは同館(電話0172-39-3432)へ。

東北地方で絶滅したオオルリシジミ(上)とオオウラギンヒョウモン

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