田舎館・田んぼアート今年は「モナリザ」「湖畔」

第1会場の題材となる「モナリザ」と「湖畔」(田舎館村提供)

 青森県田舎館村の名物イベント「田んぼアート」の今年の題材が、レオナルド・ダビンチの「モナリザ」と黒田清輝の「湖畔」(第1会場)、村オリジナルの「縄文から弥生へ」(第2会場)に決まった。同村むらおこし推進協議会長の鈴木孝雄村長が12日、同村役場で記者会見し、発表した。コロナ禍で取りやめていた展望所からの公開も3年ぶりに実施する。

 田んぼアートは、2020年は全面的に中止、21年は第2会場で映画「いとみち」を題材に制作したが、オンラインでの公開にとどめていた。今年は田植え体験ツアーは取りやめるが、そのほかは現時点で、ほぼ例年通りの形で実施する方向。

 第1会場の「モナリザ」と「湖畔」は、20年に制作を計画、断念したのと同じ題材。このうち「モナリザ」は03年にも制作したが、現在のように遠近法を考慮して作らなかったため、展望所からは手前にある体や手が大きく見え、一部で「太ったモナリザ」と評された。

 鈴木村長は「モナリザは、その後、遠近法を取り入れるきっかけとなった、思い入れの強い題材。長年の経験で培われた、熟練の技を見てもらいたい」とリベンジを誓った。

 「縄文から弥生へ」では、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録を祝福し、狩猟、稲作の様子と、田舎館式土器、岩木山を描き出す。

 第1会場は村役場4階展望所(6階天守閣は閉鎖)で5月30日から、第2会場は弥生の里展望所で6月11日から、ともに10月10日まで公開。第1会場は6月11日~10月2日、第2会場は全日程有料で、中学生以上300円、小学生100円、未就学児無料。

第2会場の題材となる村オリジナルの「縄文から弥生へ」

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