八戸の風景や自然、習俗などを題材にした作品が並ぶ展示室

 八戸市美術館で19日、企画展「持続するモノガタリ-語る・繋(つな)がる・育む 八戸市美術館コレクションから」が開幕する。過去から受け継がれてきたコレクションの「物語」を未来に持続させる-がテーマ。コレクション約3千点の中から八戸地域を題材にした作品や地域にゆかりがある作家の作品103点を展示するとともに、作品に関わる人たちの語りを動画や文章で紹介している。

 コレクション展は、旧美術館最後の展覧会以来5年ぶりの開催。新美術館の展示室「ホワイトキューブ」には歴史、土地、交流の三つのテーマごとに、豊島弘尚さんの「墓獅子舞A」や久保田政子さんの「馬曼荼羅(まんだら)」といった絵画、石橋忠三郎さんのガラス工芸、佐々木泰南さんの書などが並ぶ。名久井由蔵さんの油彩画「花見の宴」は初公開。同市のコレクションの歴史を振り返るコーナーでは、市博物館と市埋蔵文化財センター是川縄文館の資料35点を紹介している。

 18日、関係者向けに内覧会が行われ、佐藤慎也館長は「旧美術館と違って天井が高く、照明などが充実しているため、旧美術館とは違った作品の見え方になる。市内外の方が展示を見て、八戸という場所を再発見したり新たに知るきっかけになれば」と話した。

 前期は4月25日まで。後期は一部作品を入れ替え、同27日から6月6日まで。観覧料は一般800円、小・中・高校・大学生100円。八戸圏域8市町村の小中学生は無料。今回の企画展から新たに導入した、何度でも観覧できるフリーパス「かおパス」は大人1200円、小~大学生150円。問い合わせは同館(電話0178-45-8338)へ。

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