移転から10年「街&丘の朝市」憩いの場に/八戸

市民の買い物と憩いの場になっている「街&丘の朝市」=21日午前6時ごろ、八戸市東白山台

 青森県八戸市東白山台のホテル・グランドサンピア八戸の正面玄関周辺で、今年も「街&丘の朝市」が開かれている。市内の長者山の麓で62年間行われていた前身の「片町朝市」が閉幕してから10年、今の場所に移り市民の買い物と憩いの場になってきた。出店者たちは「次の世代へ朝市をつないでいきたい」と願っている。

 同朝市は「街の朝市会」(大久保孝夫会長)と「丘の朝市会」(金子真弓会長)が4月から12月まで土曜日以外の週6日、午前4時半から開いている。出店者は約30人で、新鮮な野菜、花、キノコ、海産物、揚げ物など食品を主体に販売。今年は4月5日にスタートし新型コロナウイルスの影響で1週間ほど休んだが、今はマスクの着用、消毒液の設置などの感染予防対策をとり平常通り実施している。

 2010年5月に迷惑駐車や騒音などの問題で片町朝市が閉幕後、何度か場所を変え、今のところに落ち着いた。10年前の出店者は約80人だったが場所の変更や高齢化などに伴い、やめる人もいた。

 移転から10年となり、大久保会長(66)は「若い人や孫たちが手伝うようになってきた店もある。世代交代して朝市を続けていきたい」、金子会長(50)は「お客からここの朝市は買いやすいと言われる。今後、出店者や売っている物の種類が増えるようになればいい」と語る。

 5年ほど前から訪れるようになったという同市のパート勤務川村冷子さん(75)は「売っている人たちが気軽に声を掛けてくれるので楽しい。ずっと続いてほしい」と話した。

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