「黒ごぼう茶」生協の復興ブランドで東北進出

黒ごぼうの抗酸化力などを確認した前多准教授。右が、震災復興ブランドとなった「だぶる黒茶」。左が2年前に商品化され、人気が上昇している従来の商品

 弘前大学の研究で抗酸化作用などが確認されている青森県産加工食品「黒ごぼう」を活用して2年前に商品化された飲料「だぶる黒茶」が、コープ東北の震災復興・地域活性化ブランド「古今東北」として、東北地方の生協で今週から販売される。発売以来、じわじわと人気が上昇している同商品が今回、生協販売網に乗ることでさらに売り上げが伸び、青森県産食材のアピールにつながるのでは-と期待されている。

 黒ごぼうは、黒ニンニクの製造技術を活用し、高温・高湿度で加工した食品。柏崎青果(おいらせ町)が2014年6月、製造特許を取得。同大農学生命科学部の前多隼人准教授の研究により、抗酸化、血糖値上昇抑制、肝機能強化作用が確認されている。

 弘大と柏崎青果、食品卸の「丸大堀内」(青森市)、食品製造の「盛田」(名古屋市)が黒ごぼうを活用して共同開発したノンカフェイン飲料「だぶる黒茶」は17年9月から、県内のスーパーで販売。北海道産黒豆をブレンドしてポリフェノール含有量を高めており、独特のおいしさと香りが特徴。

 今回、コープ側が、弘大の研究や、青森県の農産加工品を使っている点に注目。パッケージを新たにし、東北のえりすぐりの農水産物や商品を集めた「古今東北」のラインアップに加わることになった。県内の生協では先週から既に販売されている。

 「古今東北」ブランドは、みやぎ生協などが出資して立ち上げた東北協同事業開発(仙台市)が開発した。現在、野菜、缶詰、菓子など東北の約180種がこのブランド名で売られている。

 従来の「だぶる黒茶」も県内スーパーで継続して販売される。販売元の丸大堀内によると、これまでの「だぶる黒茶」は17年9月から18年3月までの半年で約5500ケース(1ケース24本)を販売。18年度1年間の販売数は約1万1500ケース、19年4月から10月までの半年間は約6700ケースと上向き傾向にある。同社担当者は「健康志向の消費者が何度も買っている」と話す。

 前多准教授は「黒ごぼうは、形が悪く捨てられたり、たい肥にされたりしていたゴボウを加工したもの。飲料への活用は、資源の有効活用になる」と説明。さらに「『だぶる黒茶』の販売網が広がることは、青森県の農産物の価値を広くアピールすることになり、地域振興にもつながる」と語っている。

 「だぶる黒茶」は、350ミリリットルペットボトル入り、希望小売価格1本118円(税抜き)。

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