江戸時代の芸再現 弘前城本丸で伝統芸能公演

ライトアップされた弘前城本丸を舞台に披露された日本古来の手品・和妻

 日本各地の神社仏閣や日本庭園などを舞台にした伝統芸能の公演イベント「ジパング笑楽座(しょうらくざ)」が8月23日夜、青森県弘前市の弘前城本丸で開かれた。幻想的な光に照らされた本丸を背景に、舞台を江戸時代に設定した太(だい)神楽(かぐら)曲芸や落語、日本古来の手品・和妻が次々と披露され、観衆約180人はひとときの「和のタイムトラベル」を楽しんだ。

 公演は午後7時半、松本太郎さんによる尺八の演奏とともに幕開け。鏡味味千代さんが太神楽曲芸、桂歌若さんが落語「看板のピン」を披露した。和妻はドルフィンさんときょうこさんが演じた。観衆は、華麗な芸の様子を写真に収めたり、巧みな話芸に歓声を上げたりしていた。

 同市に住む澤野美樹さん(44)は娘の優那さん(弘前二中3年)と会場を訪れ、「普段なかなか落語などに触れる機会がないのでとても良い経験。娘も進路を考えている時期なので、幅広くいろいろなものを見られてよかった」と満足した様子で語った。

 「ジパング笑楽座」は、2020年の東京五輪を見据え、日本文化を海外に広く発信しようと、文化庁と落語芸術協会が主催している。昨年から始まった事業で、これまで宮城県松島町の瑞巌寺や大津市の日吉大社などで公演を行った。今年は、福島県いわき市の金刀比羅神社など残り3カ所での公演を予定している。

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