青森市の県営浅虫水族館(太田守信館長)は24日、8月10日ごろから完全養殖クロマグロの稚魚を国内水族館として初めて展示すると発表した。展示する稚魚3千匹は、大分県の水産研究施設から青森市まで1900キロ前後、約33時間かけて陸上輸送する。同水族館によると、クロマグロの稚魚の長距離輸送も日本で初めての試み。太田館長は「何匹生き残るか分からないが、チャレンジして展示を成功させたい」とPRした。
完全養殖とは、人工的にふ化させて育てたマグロを親魚として採卵、ふ化、養殖、産卵というサイクルを全て人工で手掛ける。展示する稚魚は太田館長の知人を介して、日本水産(ニッスイ)中央研究所大分海洋研究センターから無償で提供を受ける。
稚魚は生後50日前後、体長約5センチで、活魚輸送トラックに載せ、8月6日朝に大分県佐伯市の同センターを出発。稚魚は給餌しないと弱るため、途中で給餌し水を取り換える。7日午後6時ごろ同水族館に到着する予定だ。
いるか館の水槽(直径12メートル、水深3メートル)に搬入し、稚魚が餌を食べるなど水槽の環境になじんだことが確認されてから公開するため、展示は10日前後になるとみられる。
県庁で記者会見した太田館長は「輸送が成功したら、稚魚は生き続けている限り公開するので成長段階を見てほしい。クロマグロは漁獲規制がある魚だが、天然の漁獲と養殖を合わせて資源を有効利用していく海洋教育の啓発になれば」と話した。
完全養殖とは、人工的にふ化させて育てたマグロを親魚として採卵、ふ化、養殖、産卵というサイクルを全て人工で手掛ける。展示する稚魚は太田館長の知人を介して、日本水産(ニッスイ)中央研究所大分海洋研究センターから無償で提供を受ける。
稚魚は生後50日前後、体長約5センチで、活魚輸送トラックに載せ、8月6日朝に大分県佐伯市の同センターを出発。稚魚は給餌しないと弱るため、途中で給餌し水を取り換える。7日午後6時ごろ同水族館に到着する予定だ。
いるか館の水槽(直径12メートル、水深3メートル)に搬入し、稚魚が餌を食べるなど水槽の環境になじんだことが確認されてから公開するため、展示は10日前後になるとみられる。
県庁で記者会見した太田館長は「輸送が成功したら、稚魚は生き続けている限り公開するので成長段階を見てほしい。クロマグロは漁獲規制がある魚だが、天然の漁獲と養殖を合わせて資源を有効利用していく海洋教育の啓発になれば」と話した。