
2023年死去した青森県弘前市出身の洋画家佐野ぬいさんの回顧展「佐野ぬい まだ見ぬ『青』を求めて」(同展実行委員会主催)が19日、青森市の県立美術館で開幕する。パリに憧れ、画家を夢見た10代から絶筆までの作品と、ゆかりの品約100点を展示し、佐野さんが90年の生涯をかけて追い求めた「ぬいブルー」の世界に迫る。
回顧展では、同美術館と弘前市立博物館など県内を中心に、佐野さんの母校で学長も務めた女子美術大学(本部・東京都)などに収蔵された油彩画や素描などを紹介。弘前市中心街にあったデパートを描いた14歳の頃の油彩や、同大の卒業制作で描いた自画像、「新制作展」に出品した大型の抽象画など、時代ごとの画風の変遷をたどるとともに、どの時代も作品の要となった「青」の魅力を紹介する。
また、これまで紹介されることが少なかった学生時代からのスケッチブックやドローイング、棟方志功からの展覧会案内状など、故郷ゆかりの作家との交流を示す資料も展示する。
同美術館での佐野さんの大規模な企画展は初めて。担当する菅野晶美術統括監は「構図や色彩の素晴らしさはもちろん、印刷物では分からない質感や筆遣いの工夫を、実物で確かめてほしい」と見どころを語り、「佐野先生が生前『自分の作品が一番映える』と言ってくださった青森県美の空間を生かし、充実した展示にしたい」と話した。
会期は10月13日まで。前売り券は一般1500円、18歳以下無料。問い合わせは同展実行委(同美術館内、電話017-783-3000)へ。
回顧展では、同美術館と弘前市立博物館など県内を中心に、佐野さんの母校で学長も務めた女子美術大学(本部・東京都)などに収蔵された油彩画や素描などを紹介。弘前市中心街にあったデパートを描いた14歳の頃の油彩や、同大の卒業制作で描いた自画像、「新制作展」に出品した大型の抽象画など、時代ごとの画風の変遷をたどるとともに、どの時代も作品の要となった「青」の魅力を紹介する。
また、これまで紹介されることが少なかった学生時代からのスケッチブックやドローイング、棟方志功からの展覧会案内状など、故郷ゆかりの作家との交流を示す資料も展示する。
同美術館での佐野さんの大規模な企画展は初めて。担当する菅野晶美術統括監は「構図や色彩の素晴らしさはもちろん、印刷物では分からない質感や筆遣いの工夫を、実物で確かめてほしい」と見どころを語り、「佐野先生が生前『自分の作品が一番映える』と言ってくださった青森県美の空間を生かし、充実した展示にしたい」と話した。
会期は10月13日まで。前売り券は一般1500円、18歳以下無料。問い合わせは同展実行委(同美術館内、電話017-783-3000)へ。
