国宝土偶複製展示も/八戸・是川縄文館で特別展

「顔」が表現された縄文時代の仮面や土偶、土器などが展示されている特別展の会場

 青森県八戸市の埋蔵文化財センター是川縄文館は4日から、開館15周年と「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録5周年を記念し、さまざまなイベントを行う。同遺跡群の構成資産・是川石器時代遺跡(同市)をはじめ北東北の縄文時代の遺跡から出土した、仮面や土偶などに表現された「顔」がテーマの特別展や、同市の風張1遺跡から出土した国宝「合掌土偶」と北海道函館市所蔵の国宝「中空土偶」の両複製品の展示などを8月下旬まで行い、節目を盛り上げる。

 夏季特別展「縄文人と顔-仮面と土偶と時々土器」は4日から8月30日までの開催。八戸市の一王寺遺跡から2021年に出土した国内最古とされる縄文時代中期前半の土面、同市の笹ノ沢3遺跡の黒目が表現された土偶、六ケ所村の上尾駮1遺跡の鼻曲がり型土面といった表現が特徴的な162点を展示する。

 3日、同展の内覧会が行われた。顔の表現は単なる飾りではなく、願いや祈りを託すといった特別な意味があると考えられるという。

 同館の佐藤ちひろ主査兼学芸員は「顔表現の始まりから終わりまでの変遷や、縄文人が顔に込めた思いを感じながら展示を見てほしい」と話した。

 同館は2011年7月10日に開館。同遺跡群の世界文化遺産登録は21年7月27日に決定した。国宝の複製品展示は同4日から8月23日までで観覧料無料。7月10~12日と同25~27日は、それぞれの期間に館内で展示を見学した先着500人に記念グッズを贈る。8月23日には同館で八戸縄文保存協会主催「これかわ縄文まつり」が開かれる。

「中空土偶」(手前)と「合掌土偶」(奥)の二つの国宝の複製品を見学する縄文是川ボランティアのメンバー

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