野辺地の紅サーモン親子丼 「食べにおいでよ!」第27回


 野辺地漁港の一角、復元北前型弁才船「みちのく丸」が停留する常夜燈公園。波がうねるほどの雨風にあおられながら、すぐ近くの「のへじ活き活き常夜燈市場」へ。味のある小さな食堂スペースにほっとしながら、今回のテーマ「野辺地産青い森紅サーモン親子丼」撮影開始です。

 野辺地産の紅サーモンとは、野辺地川漁協が2022年度から町内の池で淡水養殖に取り組んでいる大型ニジマス。成魚になるまで4年かかって、一部出荷の段になったとのこと。

 味は常夜燈市場を運営する「北前船」社長・佐々木雄大さん(45)も太鼓判。「野辺地のおいしい水と餌やりなどの生産管理がうまくかみあっている。脂が全然しつこくなくて風味がいいので、サーモンが苦手な方にもおすすめです」

 これは間違いなさそう。食リポを務めてもらった町役場産業振興課の亀田祥生さんの表情を見て、確信。イクラとサーモンの親子にシラスが載って、熱々のアラ汁もついて、満足度の高さがうかがえます。

 取材完了と思ったら、佐々木社長が試食用のお刺身をサービスしてくれた。確かに、これまで食べたことがあるサーモンとは違う。筆者と同様、回転ずしでサーモンは二番手以降という方々もぜひ。常夜燈市場でお試しを。

■問い合わせは常夜燈市場(電話0175-73-7887)

【野村秀雄町長から】今が旬 サーモン本来の味わい
 野辺地町はかつて北前船の寄港地として栄えた湊町としての歴史があり、「浜町の常夜燈」は町のシンボルとなっています。

 町自慢の食材は、葉つきこかぶ、ホタテ、トゲクリガニ、野辺地川漁協が養殖する「青い森紅サーモン」と、新鮮な農水産物が豊富です。

 青い森紅サーモンは、サーモン特有の臭みが少ないので、刺し身や丼ものなど生食が特におすすめです。上品な脂のりの刺し身は、サーモン本来の味わい、うまみが口いっぱいに広がります。今が旬ですので、野辺地町にお越しの際はぜひご賞味ください。

【こちらもチェック】常夜燈市場「玉子サンド」も評判
 新鮮な魚介丼が食べられる「のへじ活き活き常夜燈市場」は、直売コーナーもバラエティに富んでいる。ホタテ、ホヤ、朝採れの葉つきこかぶなど地物の農水産物だけでなく、広く町外から県外、北前船寄港地の名産品も取りそろえる。

 北前船のスピリットさながら、関係各所のコラボで生まれた「玉子サンド」も口コミで評判。むつ市内から鮮魚配送のトラックで一緒に運ばれてくるという吉田ベーカリーの無添加食パンに玉子焼きを挟み、人気商品となっている。

地元淡水養殖のブランドサーモンとイクラが映える「野辺地産青い森紅サーモン親子丼」2千円=10月下旬、野辺地町の「のへじ活き活き常夜燈市場」

「北前船」社長の佐々木雄大さん

野村秀雄町長

口コミで人気が広がった「玉子サンド」500円

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